能登へ想いを寄せる
2024年1月1日に発生した能登半島地震。あれからもうすぐ2ヶ月に・・・Facebookを通して輪島の塗師・赤木明登さんの投稿を毎日拝見しています。
「小さな木地屋さん再生プロジェクト」は日々の作業工程が更新され、岡山から駆けつけた大工さんによってあれだけ傾いていた建物の立て起こしが完成。びっくりしてしまいました。
また東京から建築家の中村好文さんが住まいを失った工房の職人さんにすてきな森のなかの小さな小屋プランをつくって下さるなど困難であっても人々が支え合う姿を見て心強く離れていても能登に想いを寄せています。
このアルバムは2015年今から9年前にお仲間と能登を訪ねたときの写真と日記です。
旅に出ると時間の流れ、道行く景色、波の音、言葉も違う。今回は車3台を走らせて能登半島を旅した。羽田から1時間能登空港を降り、まず向かった先は七尾の幸寿司。七尾湾で獲れた赤西貝色がきれいで歯ごたえあり、思いもかけず美味しいお寿司に感激。
そして次に向かった先は山道をくねくね登りながら(対向車がきたらどうしようとヒヤヒヤ・・・)輪島の塗師赤木明登さんの工房へ。ぬりものって何だろう?を紐解くように、赤木さんからお話を直接伺う貴重な機会をいただく。
赤木ご夫妻に別れを告げ、この日の宿、能登半島の最先端珠洲市のさか本へ。田圃の一本道を走り竹藪をぬけ青楓が広がった向こうに、宿の出迎えは一切なく手織りの白い木綿の暖簾をくぐる。三和土の脇に石をくりぬいた水舟と大きな朴の花が静かに迎えてくれた。
夕食は新鮮な海の幸、素朴な手作りの美味しい料理が次々に。なかでも最後に大きな盛り鉢にたっぷり盛られた焼きおにぎりとざくっと剥いて漬けた茄子が美味しかったこと・・・下の写真は江戸時代から続く大崎漆器店さんのご主人と輪島の朝市。
懐かしい記憶を辿りながら、一歩一歩時間はかかると思うけれどいつかまた能登を旅したい。自分にできることはささやかな小さなこと、ずっと応援をしていきたい。
大崎漆器店さんのクラウドファンディング はこちらから。