12年の節目を迎え
2024年12月14日
暦のうえでは大暑。一年で最も暑い真夏のころを迎えました。7月23日の夏の茶ノ会を無事に終了しました。皆さま暑いなかご参加いただきありがとうございました。
前日に近所の花長さんへ行った際、店頭に檜扇(ひおうぎ)を目にしました。京都・祇園祭では古来より厄除けの植物とされており、祇園祭りの期間中は京都の鉾町周辺の町家において、檜扇を飾る花文化があるそうです。店の方と茶花を選びながらそんな話を伺いました。
今日の茶花は女郎花、鬼百合、つくばね鉄仙、丁字草、虎の尾を籠に夏らしく活けてみました。
お菓子は外郎のひさごと季節の桃とぶどうを使った冷たい2品を。桃はコンポートにして皮も種も一緒にひと晩冷やして淡い桃色に。ぶどうはピオーネの深い色を寒天に、自然の色がそのまま楽しめるお菓子を作りました。
茶の湯の席では湯を注ぎお茶を点てる音を聞くだけで不思議とこころが落ち着いてきます。静かな時間が流れます。
午前の部ではKさんの小学校高学年のお子さんがお茶に興味があってと聞きました。ぜひ機会があったらお母様と一緒に来て欲しいなと思いました。午後の部は初めてご参加の方が素敵な夏のお着物で来てくださいました。皆さんともすぐに和やかな雰囲気に・・・お一人おひとり寄り添う気持ちと日々のおもてなしを感じました。お稽古の後は話題がコロコロはずんで、お仲間とぬくもりのある”身近な茶の湯”というのがいいのかもしれませんね。
次回は暑さがおさまり始めた頃に。9月の茶ノ会を楽しみにしております。
お茶:新茶抹茶 浮舟(柳桜園)菓子:ひさご(一幸庵)桃のコンポート、ぶどうの寒天(手製) 花:女郎花、鬼百合、つくばね鉄仙、丁字草、虎の尾