桜の記憶

2024年04月15日

部屋の整理をしていたら、懐かしい写真が出てきました。今から25年前パリを拠点に仕事をしていた時に住んでいたアパートの写真です。

モンマルトル近く古き良き雰囲気が残る地区です。Pl Marcel Ayme が暮らしていたアパートの場所です。ここは「壁抜け男」で有名な劇作家マルセル・エイメが住んでいた建物で壁から人が現れるユニークな彫刻が観光スポットになっていました。春になるとアパートの広場に植えられた八重桜がとてもきれいに咲いて日本っぽい雰囲気があったことを思い出しました。

斜め向かいには「男と女」で有名なクロード・ルルーシュ監督の小さなプライベート映画館がありました。この映画館へ初めて入った時の衝撃は忘れません。スクリーンの前には真っ赤なソファーが置かれシャンパンとグラスが輝いていました。わぁー!なんてお洒落なんだろう~文化芸術を受けいれる国の奥深さを感じました。映画館ではときどき小津安二郎監督の作品が上映されていました。

若い頃は失敗しても許される・・・今みたいにスマホはなく地図を片手に親切にしてもらったり、とっても意地悪されたり危機管理は自然と身につきました(笑)

あの時の広くたくさんの体験が今につながっています。さらに歳を重ねて外から日本をみる眼、それぞれの文化を知り日本文化の良さを再認識したり。

一椀のお茶を点て、一服を頂くことは日本的感性を表現、心身の調和 茶の湯とは相手を想い感じることで今日まで引き継がれているのではないでしょうか。

まだまだ探求の旅は続きます・・・