炉開きを終えて(11/26)

2023年11月27日

11月茶道では風炉から炉に入ります。昨日は皆さんと炉開きのお祝いをしました。

茶室のように炉を切ることはありませんがテーブル席の茶の湯ではこころを寄せるかたちになります。朝に亥の子もちお作りしてお抹茶を点てて祝いました。

今年は2ヶ月に一度のリズムで季節ごと小さな茶ノ会を開催できたこと、一碗のお茶を通してゆっくり皆さんと季節を味わうことができました。

 先日、日経新聞・人生100年の羅針盤に裏千家・千玄室さんのコラムを目にしました。「いったん茶室に入れば、互いに敬い譲り合うのが茶道の精神。一碗の茶を前にすると、そこには人種も宗教も社会的格差もありません。平和づくりに、茶道が果たせる役割は大きいはず」と語っておられました。

今年は集う方々に刺激をうけ、クローゼットに眠っていた着物を取り出して着る機会を作りました。昔譲り受けた大小霰のお着物と鱗紋の帯を合わせてみました。

お庭に咲く草花を持ってきてくださり、名残を感じます。一年を通して、すてきな一期一会に感謝いたします。

お茶:炉開き抹茶(柳桜園)亥の子もち(手製)果樹園の木漏れ日(島根・風流堂)