12年の節目を迎え
2024年12月14日
暦のうえでは小満。すべてのものが成長しいきいきとした生命で満ち溢れる5月21日、青葉の茶ノ会を無事に終了しました。皆さまありがとうございました。
朝から雲空と小雨が降る中ひんやりしたお天気でしたが午後からは雨もやみ穏やかな一日となりました。
朝一番にご近所の花長さんへ行って地下の店内には枝ものの青葉が溢れていました。一瞬山の気配を感じます。昨日はオオヤマレンゲとキョウカノコをお茶花にいたしました。
お菓子は(写真点前左から)富貴草(ボタン)、麦手餅、白涼水、紫陽花、五月花(あやめ)。茗荷谷の一幸庵製です。いつも詰めていただく箱には菓子の由来が添えられています。昨日は麦手餅についての説明でした。
五月晴れの天空に薫風そよぐ「麦秋」(むぎあき)と言います。これに対して稲の収穫期を「こめあき」と言います。「あき」とは百穀百果の成熟であり収穫を意味します。・・・刈り取りを待つ麦畑は一面黄金色。新麦を炒って臼でひいて粉にしたものが香ばしい香りの”麦こがし”です。麦刈りや田植えで朝早くから働いたお百姓さんが畦で腰を下ろしてひと休みするときに手づかみで食べた餅が麦手餅の元来の姿といわれています。
和菓子の由来を知ると味わいもさらに深まります。先日、新潟に暮らす母から電話があり「田植えが終わって一面田圃に水がはってそれはそれは綺麗よ」とふるさとの情景が浮かび想いを馳せてみました。
うつろう自然に寄り添って点てる一服のお茶と和菓子をいただく時間、昨日は新茶の抹茶を点てました。
自身も含めて普段は仕事や家事で忙しく毎日を暮らしている皆さんが日々のなかで立ち止まり少しでも涼やかな気持ちがもてますように・・・衣替えに夏支度、少しずつ迎える梅雨の準備をいたしましょう。