2024年を振り返る
毎年恒例のサントリーホールでの第九を両親と聴いて年末年始は新潟で過ごすことにしています。
さて今年を振り返ってみると1月2日のDIARYには気になっているクローゼットの2カ所の整理整頓、台所の電子レンジの棚のスペースの整理整頓と、仕事ではスタイル・ブックを作成して誰が引き継いでも大丈夫なように「整える」が目標として綴られていました。
クローゼット1ヶ所と台所のスペースは無事にクリアしたので80点というところでしょうか。どちらも整理してから使い勝手がよくなり、同時に余計な買い物が少なくなりました。
仕事でのスタイル・ブックは途中からOpenAIのchatGPTを日々活用するようになってスタイル・ブック自体が必要でなくなってしまいました。
来年はさらにプロンプトを学習していくことが必要だと感じています。オンライン会議、テープ起こし、議事録、文章作成、一斉メール、補完的な事務作業はほぼAIがこなす時代になり、発想力、創造性、対人コミュニケーション力、課題解決力が人間に必要なスキルになっていくと、特に今年後半を振り返って感じたことでした。
毎日新聞に英・オックスフォード大学出版局の2024年「今年のことば」に「brain rot」を選出したとありました。かなり衝撃的、同出版局は言葉の意味を「取るに足らないコンテンツ(特にオンライン)の過剰消費による精神・知的状態の低下」と定義。スマホは手軽で便利だけど大量の価値の低いコンテンツに振り回されない、選別の眼をもつ必要があると感じた興味深い記事でした。
春に高齢の両親と山梨県韮崎の大村美術館、新緑の八ヶ岳をめぐりました。とても思い出深い旅になりました。ノーベル賞受賞者の大村智先生の「良き人生は日々の丹精にあり」のことば。”丹精”とは真心、誠意、熱を入れることを意味します。AI時代に入っても根源的なことばは人生の道しるべとなり、支えになります。
季節の小さな茶ノ会も二ケ月に一回のリズムで皆様と真心をこめて一椀の茶を点て季節を感じ、きものを楽しみ、整える時間をご一緒できたことはとてもうれしく励まされました。
上越新幹線の車窓から冬の景色をながめながら今年を振り返ってみました。
皆さんはどんな一年でしたでしょうか。来年もどうぞよろしくお願いいたします。